きび酢とはきび酢は、年に1 回の手作業での収穫と酢造りを行います。
収穫されたさとうきび汁にかけろま島の湧き水を加えて仕込が
始まり、仕込んで2〜3日目から島内に浮遊する自然の発酵菌
と融合し、「ゴーゴー」と音を立てて底から湧き上がるような
勢いとともに発酵を始めます。その後、落ち着いてから最低
2年間は熟成させることで「きび酢」の完成を迎えます。

かけろま島での酢造りは太陽と大地の恵を受け、自然がもたら
す神秘的なベールの中、長年培ってきた職人さんの「勘」と
「知恵」で造り上げられています。
一般のきび酢を含め、黒酢等の他のお酢と異なる特徴は、
人の手によって塩や酵母菌を加えなくとも、かけろま島の湧き
水とかけろま島付近の大気中に浮遊している土着菌のうち、い
ずれかの菌が作用して自然発酵させるところです。
未だ科学的に解明されていませんが、大自然の不思議さをあら
ためて喚起させられる現象です。

 


きび酢 長寿の島 奄美 ・ かけろま島

 

【奄美・かけろま島】
きび酢 奄美 ・ かけろま島

鹿児島県の奄美大島は、鹿児島市から南へ約380kmに位置し、沖縄をしのぐ長寿の島です。人口10万人当たりの100歳 以上の長寿 者の数を見ますと、沖縄と比べても約1.5倍に なります。さらに見逃せないことは、奄美では 80〜90歳の高齢者が元気いっぱい。実年齢以 上に若々しく活動していることです

 

きび酢 奄美 ・ かけろま 人口10万人あたり 100歳以上の人口

 


きび酢 の製造工程

 

1)さとうきびの収穫
きび酢 の製造工程 写真『きび酢』の原料は良質なさとうきび。毎年1月〜3月、丹精込 めて育てたさとうきびを刈り取ります。さとうきびの固い根元を1本1本鎌で切り、ていねいに葉を落とします。すべて手作業ですので、たいへんな重労働で す。さとうきび農家は一家総出で作業をします。『きび酢』1リットルをつくるのには、約3kgものさとうきびが必要です。

 


2)さとうきびを絞る
収穫したさとうきびを新鮮なうちに圧縮機にかけ、糖水をしぼります。


3)発酵
こうして出来上がった糖水を沢から引いてきた水で薄めます。この薄め方がきび酢づくりの決め手の1つ。職人さんの勘だけが頼りです。
薄め汁をタンクに入れて、自然発酵させます。奄美大島周辺の空気中にだけ浮遊している酵母菌が、健康づくりにとても有効な『きび酢』をつくり出してくれる のです。
仕込んで3日もすると、発酵が始まり、日が経つにつれて、発酵はますます盛んになります。仕込んで1週間ほどのタンクを覗かせてもらうと、対流が起きて、 表面がしきりに動いているのにビックリ。酢酸菌が活発に動いているのです。
『きび酢』は生きているんですね。


4)熟成
酢ができるまで約1年。発酵が止まったら、次は貯蔵庫でじっくりと1年寝かせ、やっと『きび酢』の出来上がりです。
『きび酢』は、奄美諸島の酢の熟成に適した気温と湿度条件 を生かし、昔ながらの伝統的製法で現在もつくられています。奄美の自然が育む、手づくり天然醸造酢なのです。

きび酢 に含まれる栄養素

 

きび酢に含まれる栄養素としては、カルシウム、鉄分などの豊富なミネラル分に加え、注目なのは13種類ものポリフェノールです。しかも、ナトリウム(塩 分)の含有量はほんのわずかです。カロリーが少なく、繊維質が豊富で、食品としては理想的なバランスを保っています。南の島の風味豊かなきび酢は、バランスのよい健康食品ともいえます。


 

きび酢 JAS規格による食酢の分類と 品質比較

 

食酢は、醸造酢と合成酢の2種類に分けられます。また、醸造酢には、(1)きび酢(2)穀物酢(3)果実酢(4)醸造酢の 4種類あり、それぞれの特徴を理解した上で、食酢を摂ることがとても大切です。

きび酢 食酢の分類と 品質比較図

※資料出典:天野商店(製造元)